家が欲しい!パートでも住宅ローンは組めるの?
2015/06/11
パートで働きながら住宅ローンを組みマンションの購入をしたい、配偶者の収入だけでは住宅ローンの審査に通るか分からないなので、自分の収入も審査の対象に含めたい。
パートとして働きながら、そんなことを考えている方も多いのではないでしょうか。そこで思い浮かぶのが、「パートの収入が果たして住宅ローンの審査対象になるのか」ということ。そこで、パートでも住宅ローンを組むことができるか、配偶者の収入と合算できるのか一つずつみていきましょう。
1.なぜ正社員よりもハードルが上がる?
なぜ、パートだと住宅ローンの審査が正社員よりも厳しくなる傾向があるのでしょうか?それには大きく分けて2つの理由が存在します。
まず1つ目は、パートの雇用契約が正社員と比べ緩いことが考えられます。正社員とパート、両者とも働くときには会社と雇用契約を結びますが、正社員の場合、この雇用契約内容が厳しく決められています。
会社が正社員を解雇する場合には明確な解雇理由が必要になってくるなど、正社員は職を失う可能性が低く、住宅ローンの審査においても評価されやすいと言われているのです。
一方でパートの場合は、一定の猶予期間があれば会社側がパートを解雇することが可能です。また、契約更新においても会社側が更新を望まなければ、その時点で職を失うことになるでしょう。
2つ目は、安定した収入が見込めないことです。住宅ローンの審査の場合、この雇用契約による信用以外にも、継続的で安定した収入が得られているかということも重要視しています。これを判断する基準となるのが勤続年数です。先に述べたように、パートの場合、同じ会社で長くは働かないということも考えられます。
住宅ローン審査の場合、3年以上の同じ会社での勤務年数が審査における判断基準と言われているため、勤続年数による信用の差も正社員に比べて厳しくなってしまいます。
2.パートでも住宅ローンを組むポイント
では、どうすれば正社員との信用の差を埋め、パートで住宅ローンを組むことができるのでしょうか?パートで住宅ローンを組む場合に重要となってくるのが、必ず返済できるという銀行へのアピールです。これには2通りの方法があります。
1つ目は、借入額を抑えることです。例えばパートでの年収が240万円だとしましょう。そして借入額を決め年間での返済額を120万円とした場合、返済負担が年収と比べ半分となってしまいます。このような場合、まず住宅ローンの審査には通りません。
雇用契約の緩さから審査が通りづらいパートの場合、借入額を減らし、最低限年収と返済額の比率を30%以下、年収240万円だとすると返済額を72万円以下に抑えられるようにしましょう。
こうすることで、無理なく返済できるであろうと判断され、審査に通りやすくなります。
また、2つ目の方法としては、住宅ローンの頭金を増やす方法があります。一般的に住宅ローンは販売価格の10%というのが相場ですが、この頭金を増やすことにより結果的に借入額が減ることとなり、その分住宅ローンの審査も軽減することができるのです。パートの場合、住宅ローンを組もうとする前に、できる限りこの頭金を事前に多く用意しておくのが良いでしょう。
3.配偶者と合算!?
夫の収入だけでは住宅ローンの審査をパスできるのか不安な場合には、パートの収入も合算することが可能です。ただし、住宅ローンを申し込む金融機関によっては対象外としているところもあるため注意が必要です。
もし、パートの収入を合算して審査してほしいと考えている場合には、事前に住宅ローンを申し込む金融機関に相談しておくべきです。前項にも記載したとおり、収入を審査対象に含めることによって、正社員である夫のみの審査に比べ厳しくなってしまうことは念頭に置いておきましょう。
4.最後に
パートだと住宅ローンの審査に通らない、そう考えている方も多いかもしれません。しかし、今回ご紹介したように、銀行へ返済能力があることをアピールすれば、審査を通過する可能性が高くなります。購入後の返済計画や自分の体力を考慮し、計画的に住宅ローンを組むようにしましょう。