幼稚園と保育園は何が違うの?
2016/08/04
パートで働きたいと考えていても、まだ子どもが幼い場合には施設に預ける必要があります。施設の種類は大きく分けると幼稚園と保育園の2つがありますが、両者にはどういった違いがあるのでしょうか?今回はそれぞれの違いについてご紹介します。
1.保育園とは?
保育園は、日中働きに出るといった保護者の事情によって子どもを預ける施設です。年齢は0歳から依頼することができ、最長で小学校入学前まで預けることができます。監督官庁(所管)は厚生労働省で、児童福祉施設として建てられた施設でもあります。保育園の基本情報については、以下の通りです。
◎先生の勤務体系
勤務体系はシフト制となり、働く時間はもちろん休日に関しても施設ごとに計画が立てられます。保育園の先生は、国家資格である保育士資格証明書を取得しており、子どもに対して生活や健康といった面での知識を持っています。
◎保育内容
保育園は勉強を行うというよりも、一般的な生活習慣を教える場所です。自由に遊ぶ機会を設けるほか、小さな子どもに対してはトイレトレーニングをするなどの保育も行っています。
◎対象年齢
対象年齢は基本的に0歳から5歳までとなりますが、施設によって入所の最低年齢が異なるケースもあります。対象年齢はあらかじめ調べておきましょう。
◎開所時間、休み
開所時間は平均8~11時間程度で計画されており、別途、「延長保育」という形で働くママさんの支援も行っています。休みに関しては年末年始のほか、土日に設定している場所が多く、仕事の休みと一致させやすいのが特徴です。
◎食事
食事は全て給食でまかないます。栄養バランスなども考慮した献立となっているため、日頃忙しくて料理に手が回らない働くママさんでも安心して預けられます。
2.幼稚園とは?
幼稚園とは、子どもが満3歳を迎えた段階で利用できる施設です。最終的には小学校入学前まで保育対象として預けることができます。監督官庁(所管)は文部科学省です。学校教育法により作られているため、分類としては学校として位置づけられます。幼稚園に関する概要は下記の通りです。
◎先生の勤務体系
先生の勤務体系は一般労働者と同様に固定勤務となります。地域・施設のサービス内容によっては、シフト形式で働くケースもあります。幼稚園の先生になるためには、教育免許の一つである幼稚園教諭許可状が必要となります。
◎保育内容
保育内容は小学校受験・入学に向けた早期教育が中心となります。そのほか保育園のように、自由保育における自主性を伸ばす教育を行うケースもあります。
◎対象年齢
幼稚園に入園できる対象年齢は満3歳から5歳までです。施設によっては、現在3歳ではなくとも年度途中で誕生日を迎える場合には入園を許可することもあります。
◎開所時間、休み
開所時間は一般的に、土曜日を除く朝9時から14時までです。別途、通常開所時間後も預かってくれる、「預かり保育」という制度のある幼稚園もあります。
◎食事
食事は施設によって異なります。保育園同様に給食を提供する施設のほか、弁当を持参させる施設、さらにはどちらも利用可能な施設などがあります。
3.保育園と幼稚園の違いは?
保育園と幼稚園には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。また、働きに出るママさんの環境によって、どちらを利用した方がメリットを得られるのでしょうか。
それぞれの大きな違いとして、学校施設に預けるのか、児童福祉施設に預けるのか、という点が挙げられます。子どもの年齢のほか、ご自身で考えた「育てたい環境」によって選ぶことが大切です。
幼稚園の場合、預かり時間が定時で決まっているほか、先生が働く時間も決まっているため、朝・夕と対応する人が同じです。しかし、保育園の場合はシフト制で組まれているため、預けた時と迎えに行く時とで先生が違うことがあり、引き継ぎがしっかり行われているかが重要となります。
もちろん、どちらも子どもを預かる環境がしっかり整った施設を選ぶことが大前提です。その上で、預ける時間や帰る時間、さらには教育方針などによりどちらを選ぶかを考えるとよいでしょう。
4.最後に
幼稚園や保育園に子どもを預けることができれば、ある程度時間に余裕を持ちながら仕事をすることができます。自分が働くスタイルに合った預け所を見つけだし、安心して働きに出られる環境を作れるといいですね。
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