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話題になっている扶養控除制度の適用範囲改正。働き方を変える人はどれくらい?

2017/08/22

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パート勤務を検討する主婦の方で、「扶養の範囲内で働きたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。扶養から外れると配偶者の税負担が増えたり、所得税や住民税、社会保険料を自分で払う必要が出てきたりするため、扶養の枠内に収まるように勤務調整する人が多いようです。そのような中、扶養が見直されれば主婦がもっと働けるようになるのではないかという見方から、2016年10月に社会保険の適用範囲が拡大され、2018年1月には配偶者控除の上限金額が改正されることが決定しました。そこで、現在パート勤務をしている主婦を対象に、扶養控除の上限金額が上がれば今の働き方を変えたいか、調査をしました。

■控除の上限金額が上がっても、働き方を変えない人の方が多い

「扶養控除の上限金額が上がることがあれば、パート勤務の働き方を変えますか?」というアンケートを行ったところ、現在パート勤務をしている37人から回答を得ました。この調査から、「変える」16人、「変えない」20人、「その他」1人という、働き方を変えない人がわずかに多い結果になりました。さらに、「変える」「変えない」ともに約6割の人が扶養の範囲内で働いていることもわかりました。

■「働き方を変える」人にとっては「負担額と手取り収入とのバランス」がポイント

「変える」と答えた人の自由回答には、「扶養の上限を超えない範囲で増やしたい」というように「扶養の範囲内」という条件は変えずに、その範囲内でぎりぎりまで増やしたいという意見がよく見られました。中には「より賢い働き方をしたい」という回答もありました。税金や社会保険の負担額と、パート収入、さらに配偶者の勤め先からの家族手当などを考慮して、どの程度働くのが最も得になるのかバランスを考えて賢く稼ぎたいと考えているのかもしれません。また、「新たに負担する税金や保険料の金額分も稼げるようにフルタイムでもっと働きたい」という積極派の人も見られました。

■「働き方を変えない」のは、家庭との両立が厳しくなるから

「変えない」と答えた人の自由回答を見てみると、「現状の働き方が体力的に限界だから“変えたくない”というより“変えられない”」「働く時間をこれ以上増やせない」というように、現在以上に勤務量を増やせば、家事との両立が厳しくなる現実を理由に挙げている人がいました。一方、「このままの生活スタイルを変えたくない」「家族と話し合って、このままのペースで仕事をすると決めている」といった意見が見られ、制度が変わっても現在のペースやスタイルを崩したくないと考える人もいるようです。

他には「変えても良いと思っているが、勤務先の都合で難しい」という人もいました。シフトや他の従業員とのバランスなど、勤め先の都合によって勤務量を増やすことが難しいのかもしれません。

■まとめ

今回の調査によると、制度の改正に合わせて働き方を変えたい人が半数近くいることがわかりました。一方で、家事や育児との両立を考えると、勤務日数や時間を現在以上に増やすことが現実的には厳しい状況もあるようです。また、「制度のしくみがよくわからない」という意見も多くありました。「そんなこと、知らなかった……」と悩むことがないように、今後の制度変更のニュースに敏感になり、情報をしっかりキャッチしていきたいですね。

◆アンケート調査概要
調査対象:30~50代女性
アンケート配信時期:2017年8月
回答数:110人
有効回答数:37人
回答形式:単一回答式、自由回答式

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