職務経歴書ってなに？基本的な書き方と受かるためのコツ！

2017/06/02

履歴書がパートの面接に必要になることはよくありますが、たまに職務経歴書の提出を求められるところがあります。また、特に提出が義務付けられていなくても自主的に職務経歴書を添付することで採用の確率が上がることもあります。では職務経歴書とは一体どのようなものなのでしょうか？書き方や、受かるためのコツなどを実際に現場で採用を担当している人に聞いてみました。

■自分をアピールできるのが職務経歴書

職務経歴書とは、簡単にいって「それまでの仕事の経歴をざっとまとめたもの」です。履歴書にも職歴を書く欄が用意されていることがありますが、職務経歴書では「どこで、どのような仕事をして、どのようなスキルを身につけ、どのような実績を残し、その仕事を通して身につけた自分の強みは何か」などについて細かく紹介することができます。履歴書に比べて、より具体的に自己PRできるのが職務経歴書になるわけですね。

書き方に決まったフォーマットはありませんが、いくつかおさえておくべき項目があります。

・日付

・氏名

・職務経歴要約

・勤務先（複数ある場合は経歴も含めて）

・実績

・取得スキルや資格など

・自己PR

これらのことを項目ごとに簡潔にまとめていきます。そして最後に「以上」と書くのが職務経歴書の基本的な書き方です。分量は、A4の用紙1枚にまとめるのが一般的。それでも収まらなければ2枚、最大で3枚くらいが目安ですが、あまり長いと担当者に読むのを面倒がられてしまう可能性があります。

事務のパートさんを募集する際、職務経歴書を提出してもらっているというある人事担当者によると、

「自分のアピールポイントをたくさん盛り込みたい気持ちはわかるのですが、たくさん盛り込みすぎて『結局この人は何が伝えたいのだろう』という印象になってしまうことも少なくない。なんだか豪華すぎて『とにかくすごい人』というような印象だと、その人の人物がつかみにくいというか。パッと見て読みやすい職務経歴書は好印象ですし、その中で伝えたいことが絞れているものはその人の人物像がつかみやすく、とてもいいと思います」（41歳男性／配送）

とのこと。

職務経歴書はレイアウトが自由ですので、強調したいところは太字にする・アンダーラインを引くなどの工夫をしましょう。読みやすいことを心がけ、文章は体言止めか、もしくは極めて簡潔に。あれもこれも伝えようとしないで、自分がもっとも伝えたいことにスポットを当てて紹介すると採用担当者からのウケがいいようです。

■職場にあったアピールを

職種や職場によって求められるスキルが異なるのは当然のことですが、職務経歴書も応募先によってアピールするポイントをそれぞれアレンジするようにしましょう。

「募集しているのが接客販売のパートスタッフなので、うちの場合はそこのスキルや経験が垣間見えるような職務経歴書がベスト。もちろん未経験でも、ご自身の経験を接客販売に結び付けたような書き方をしてくれればなんの問題もないです。でもたとえば、『英語もできて一流企業でバリバリ数字を上げていた超キャリアウーマンでした』みたいな職務経歴書をもらったら、『本当にうちの仕事で満足してくれるのかな？』と思って少し敬遠してしまう。ですので、応募先に応じたスケールというか、応募先に応じて『何をどれくらいピックアップして伝えるか』というのは大事だと思います」（31歳女性／アパレル）