パートに年齢制限ってあるの?
2015/04/28
「なかなかパートが決まらない・・もしかして年齢も影響あるのかしら」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際は労働者の募集・採用において、年齢制限を設けることは法律で禁止されています。
そこで、今回は募集時の年齢制限に関する内容や仕事が見つかりにくい原因を探るとともに、ブランクがあっても働きやすい職場について見ていきたいと思います。
年齢制限禁止について
事業者が求人募集を行う目的は、年齢ではなく、求める能力に応じた人材を獲得することです。ただ、過去には求人情報内で体力や社内の平均年齢、スキルを決め付けてしまうことは少なくありませんでした。
しかし、パートタイムの募集や採用、書類選考における年齢制限は、平成19年10月の雇用対策法改正に伴い、禁止されることになりました。この制度は、ハローワークや民間の職業紹介事業者、求人広告、ひいては企業の直接募集まで、すべての求人募集が対象となります。
これにより、実務経験やスキルがある転職希望者が集まりやすくなったり、職場内に年長者の意見を反映することで組織が活性化するなど、事業者側の間でも年齢ではなく、実力本位の採用が見直されてきているようです。
なぜ仕事が見つかりにくいのか
法律上、募集や採用の年齢制限は禁止されているとはいえ、なかなか採用に至らないケースもありますよね。ここでは、年齢以外の要因で不採用になると考えられるいくつかの例を挙げていきたいと思います。
◎仕事を離れてからのブランク
ブランクが長い場合、採用側からは「仕事のペースについていけないのではないか」「職場になじめるだろうか」と思われてしまう可能性があります。
これに対しては、ブランク期間の活動を履歴書などに記し、積極的に行動していたことをアピールしておくことで、面接官に不要な悪印象を与えずに済むでしょう。また活かすことのできるスキルや資格、経験を説明することで、採用側が抱える心配事を軽減させることができるでしょう。
◎未経験の業種への応募
未経験の職種に応募すると、「未経験の仕事をこれから覚えるのは難しいのでは?」と、採用側に思われてしまうこともあります。過去の職歴とまったく違う仕事に応募しても、なかなか採用に繫がらない可能性も。ただ、応募した職が未経験のものであっても、その職への理解を深める努力をし、上手く面接官にアピールすることができれば採用の確率は上がるでしょう。
例えば、初めて事務職に応募する人は、パソコンのスキルを資格欄でアピールすることで企業側の見方も変わってくるのではないでしょうか。
◎ライフスタイルとの兼ね合い
パートの勤務日数にゆとりが欲しいという場合、採用側の希望する勤務日数と合わない場合も考えられます。ライフスタイルのなかでプライベートを優先しすぎていると、採用されにくいということもあるかもしれません。
どうしてもライフスタイルを保ちたいという方は、一週間ごとに希望シフトを提出できるような自由度の高いアルバイトを探してみるとよいでしょう。
ブランクがあっても活躍できる職場は?
いざパートに応募しても、年齢やブランク期間が長い点などがネックとなって活躍できないのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。基本的には、経験のある仕事を選ぶほうが採用される確率は上がると考えられます。ここでは、ブランクがあっても働きやすい仕事について見てみましょう。
◎一般事務アシスタント
事務職として経験がある方は、一般事務アシスタントにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。帳簿への記入や伝票処理などの原則は変わりませんし、電話応対など過去に経験していればすぐに慣れてくると思います。これまでのスキルが活かしやすい職場だと考えられます。
◎販売職
デパートやコンビニの販売職は、これまでの社会人経験を活かしやすい職場です。過去に接客業をやっていたり、人と関わる仕事を経験している方は働きやすいでしょう。また、他の職種で働いていた人でも、社会人としての接客マナーが身についていれば、すぐに慣れ、自信を持って取り組めると思いますよ。
◎飲食業
こちらも接客マナーを求められる職場なので、主婦の方にもおすすめです。また、キッチンスタッフの場合は家事の延長としてなじみやすいのではないでしょうか。
最後に
年齢やブランク期間が長い点をネックに感じ、パートの採用について不利だと思うことは少なくないかもしれません。過去の経験などを考慮し、自分の適性に合わせた仕事に応募してみることで、働きやすいと思える職場に出会えるかもしれませんよ。