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ちゃんと知ってる?お茶出しのマナー

2016/01/14

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「お茶出しは簡単!」なんて思っている人、本当に正しいマナーを知っていますか? 最近では、「普段は自宅でお茶を飲まない」という人も多く、入れ方や出し方を知らない人も多いと聞きます。

お茶出しはビジネスシーンでは欠かせないスキルの一つです。しっかり学んで覚えておきましょう!

来客時のお茶出しも大切な仕事

お茶出しには、「わざわざ足を運んでくださったお客様にくつろいでほしい」という“おもてなしの心”が込められています。お茶出しマナーができていると、「しっかり社員教育ができている会社だ」と会社への安心感や信頼感に繋がります。また、長時間の打ち合わせや会議の際には、カフェインによって脳を活性化したり、気分転換にもなるので、とても大切な仕事と言えます。

お茶出しの流れ

1.お茶を入れ終わったら、湯呑みと茶托は別々にお盆にのせます。湯呑みが濡れていると茶托にくっついてしまうことがあるので、出す時に底を拭けるように清潔な布巾を持っていくといいでしょう。

2.お盆を片手で持ち、空いている手でドアをノックします。この時、ノックを2回しかしない人もいますが、実はこれは“トイレノック”とされています。入室時のドアのノックは3回以上がマナーなので、覚えておくといいでしょう。ドアを開けて中にいる人を見てから「失礼します」と声をかけ、軽く会釈をして入室しましょう。

3.お茶を出す準備はサイドテーブルでするのがベスト。なければ、テーブルの入口側の端にお盆を置いて行いましょう。来客にお茶出しをする時には、必ず湯呑みを茶托にのせて出します。茶托へのセットはお盆の上で行いましょう。出す前に湯呑みの底をさっと布巾で拭くと◎。

4.お茶を出す時は、できるだけお客様の右側から。両手で茶托を持って「どうぞ」「失礼します」などと声をかけながら静かに差し出しましょう。話し中は声をかけず、目礼のみにとどめること。この時、湯呑みに絵柄がある場合は、その絵柄がお客様に見えるように出すのがポイントです。

5.お茶出しが終わったら、ドアの前で一礼して退出しましょう。外に出たらもう一度室内を向いて一礼、そしてドアを静かに閉めます。お客様を一人で待たせている場合は、「もう少々お待ちください」などと声をかけてから退出すると丁寧です。

お茶が美味しくなる淹れ方のポイント

基本的に、来客時のお茶出しには煎茶を出します。煎茶は70〜90度ぐらいの少し低い温度が美味しいので、沸騰したお湯を1〜2分冷ましてから使うのが望ましいもの。この際、一度人数分の湯呑みに湯を注げば、湯冷ましの作用があるだけでなく、湯呑みが温まりお茶が冷めにくくなる効果もあります。その後、急須に茶葉を入れ、湯呑みに入れていたお湯を一つずつ注ぎ入れます。

2名以上に入れる時は、お茶の濃さが均一となるように、少しずつ順番に注いでいくこと。量は茶碗の7分目ぐらいが上品です。

お茶出しの注意点

お茶出しをする際、一番悩むのが、お茶を出す順番ではないでしょうか。

お客様が先で自社の社員が後なのはもちろん、来客が複数の場合には入口から最も遠い上座にいる方から出すのがマナー。しかし、4人掛けよりも多い人数の場合は、中央に座る方が上座となるので注意が必要です。

また、お茶を出す時はお客様の右側から出すのが理想的ですが、狭くてスペースがない場合は、右から左からと気にせず空いているスペースから出しましょう。お客様の間に割り込んでもいけません。また、人数が多い場合、社内の人間が「自分たちで回す」と引き受けてくれる場合があります。こんな時は、素直に厚意に甘えましょう。

セオリー通りに行うことにこだわらず、その時の場面によって、お客様の邪魔にならないスマートな方法をチョイスするのが大切です。

最後に

いかがでしたか。簡単なようで奥の深い「お茶出し」。最初にもお伝えしましたが、お茶出しとは「おもてなしの心」。季節やその時の天気、お客様の好みや状態も把握した上で、“喜んでもらう”ことを考えながら行いましょう。