今や世界に誇れる日本の文化として注目を集めているアニメーションの世界。そのアニメーションとなる絵を１枚１枚描いていくのがアニメ制作の仕事です。従来は手描きだったが、現在はコンピュータを使って制作するのが一般的です。

描く際には、絵コンテに忠実な絵を描くことが求められ、デッサン力があることや美的センスの良いこと、表現力などが必要となってきます。残念ながら個性を生かせる機会はほとんどありません。しかし完成した作品がこの世に誕生したときの喜びはひとしおです。

制作スケジュールはタイトなことが多く、ひたすらモニターに向かっての作業は肩こり、腰痛、目の疲れなどを引き起こしやすいといえます。ときには泊り込みで作業を続けることもあり、プライベートの時間が犠牲になってもこの仕事を続けるには、根気があることに加え、アニメを心底愛していることが求められます。スタッフは自然とアニメが人一倍好きな人ばかりが集まり、休憩時間中はアニメの話題で和気あいあいとした雰囲気になることもあります。

将来はアニメ制作の腕を買われて社員として採用されたり、フリーのアニメーターとして活躍するなどの道も期待できます。