開業医や大学病院などの医療機関や調剤薬局などで活躍する薬剤師。薬剤師の活躍の場としてもっとも身近なドラッグストアでは、たくさんある薬の中からそれぞれの病状に適したものを選択し、飲み合わせや飲み方などについてお客さんに指導をするのがおもな仕事です。
調剤薬局となれば、医師の処方箋に基づき薬を調合する役割もあります。薬は使用法を誤ると、人の健康を損なう事故にもつながりかねません。そのため高い専門知識を備えたうえに、強い責任感があり丁寧に仕事をこなせる人が向いています。
薬剤師になるには薬科大学か薬学部で6年間の過程を修了したうえで、毎年3月に行われる国家試験に合格しなくてはなりません。かなりの難関だが、ハードルが高いだけに薬剤師の求人は多く、安定した高収入も期待できます。
薬は次々と新しいものが開発されるので、そのたびに知識も増やしていかなければなりません。製薬会社が行う新薬の説明会に参加するなど、つねに勉強が必要です。しかしいちばん大切なのは、患者さんの身体を思う気持ち。その気持ちがあれば、毎日の勉強も苦にならないでしょう。
また、日ごろ忙しく緊張感が求められるため、休日には上手に気分転換のできる人が向いています。活躍の場は、病院はもちろんのこと、リハビリ施設や介護施設など福祉の現場にもニーズがあります。