必要なのはとにかく「力」。担当する引っ越しは1日1件とは限らず、1日に2件、3件と続くこともよくあります。最初のうちは筋肉痛を覚悟で臨んだほうがよく、体力や筋力に自信がない人は避けたほうが無難でしょう。例えばエレベーターなしの4階に冷蔵庫を上げ下げすることをイメージしてみれば、その大変さが分かるでしょう。逆に体を動かすのが好きな人なら、気持ちのいい汗がかけるに違いありません。
引っ越しは大体2~3人でチームを組んで行います。最初は先輩の指図通りに動くことになりますが、もたもたしていると先輩から厳しいゲキが飛ばされることもあります。決して先輩に悪気があるわけではなく、お客さんの手前キビキビとした行動を示さなければならないからです。お客さんからすると、引っ越しは家や荷物を傷つけないことを前提に、どれだけ早く終わるかを気にしているものです。また、2件目、3件目の引っ越しの時間を考えると、悠長に荷物を運んでいる暇などないからです。
ハードさが際立ってしまうこの仕事ですが、そのぶん時給は高めです。頑張りを見ていてくれたお客さんからねぎらいの言葉をかけられれば、次も頑張ろうという意欲も沸いてくるはずです。