ロビー周辺に待機し、お客さんの荷物を持ってフロントから部屋まで案内する仕事。お客さんにとっては、初めて対面するホテルのスタッフであるために、第一印象は重要です。背筋をピッと伸ばして、正しい言葉遣いや礼儀作法、清潔な身だしなみに気を配るのは必須で、外国語ができればなおいいでしょう。

ベルスタッフに求められる要素は山ほどあります。お客さんをエスコートしていない間も、ロビーで困っていそうな人がいないかなど、つねに周囲に気を配れるようでなければなりません。

客室に着くまでの間は、館内の施設やサービスを説明する時間でもあるので、ホテル全般について把握しておく必要があります。さらに、付近の交通機関やレストラン、アクティビティなど、お客さんから尋ねられそうな事柄を事前に調べ、予備知識として頭に入れておけばワンランク上のベルスタッフといえるでしょう。

ベルスタッフを配置しているのはおもに一流ホテルです。力を必要とする場面もありますが、たいていはカートが使えるので力仕事に自身がなくてもでも大丈夫です。ちなみに外国のホテルと違い、チップは受け取らないように教育されることが多いようです。勤務先の規則に従って、トラブルを起こすことのないように注意しましょう。