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ちょっと複雑・・?年上の後輩に教えるときのポイント

2016/02/09

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パートには幅広い年代の人たちが集まります。自分より年上の人が「後輩」として入ってくることも珍しくありません。自分より年上の後輩に仕事を教えるとき、思わず気を使ってしまうことも。少しデリケートな状況で、教える側は何を気をつけるべきなのでしょうか。年上の後輩を指導したことのある人たちから、それぞれが「気をつけていること」を教えてもらいました。

敬語について ~絶対敬語を使う派~

「年上の人に教えるときは、必ず敬語を使うように心がけている。同じ職場で使わない人もいるけど、私は使わないと失礼な気がして。(自分の)気分が悪いので」(25歳女性/飲食店ホールスタッフ経験7年)

敬語はフォーマルな言葉です。仕事の場面で敬語を使われてイヤな気持ちになる人はなかなかいないでしょう。

敬語について ~あえて敬語は使わない派~

「自分は、あえて敬語を使わないようにしている。早く打ち解けたいし、お互い対等にやっていきましょう、という感じ。ちなみに、経験した中では、職種によって『敬語を使う率』が違っていた。ガテン系では敬語を使う率が低いけど、スーパーやファミレスなどのパートでは使う・使わないが混在している。中年女性同士だと敬語を使わないでお喋りしているのをよく見かける」(22歳男性/飲食店ホール・キッチンスタッフ経験2年など)

あえて敬語を使わないことで、親近感をもちやすくするという選択肢もあるようです。敬語を使う・使わないのどちらを選ぶかは、その場の環境によるところが大きいみたいですね。

相手の経験を尊重する

「仕事では後輩とはいえ、曲がりなりにも人生では先輩なので、そこに敬意を払うのを忘れないようにしている。以前にも同じ職種で働いたことがある人なら、たとえば、相手の前の職場での仕事のやり方を聞いておいて『ここではこういうやり方をしている点が、以前働かれていたところと違いますね』といったような教え方をする」(27歳女性/軽作業スタッフ経験5年)

相手の、職歴を含めた全ての経験を敬って指導に当たれば、失礼になることもそうそうなさそうですね。「こちらが指導する立場ではあるけれど、あくまで仕事上のことなので……」という謙虚な態度が、相手に好感を抱かせます。

教えるときはおおらかに

「私の経験ですが、年上の人より若い人の方が、飲み込みがはやいことが多い。その分、年上の人が仕事を飲み込むペースに不満を感じてしまうことがある。これは頭の良さとかは全く関係なくてきっと年齢的なものだと思うので、『そういうものだ』と前もって理解して教えるようにしている。そうするとこちらのストレスも少なくなる」(30歳女性/アパレルショップ販売スタッフ経験10年)

年齢が上ということは、その分経験があるもの。経験があるからこそ、新しい仕事に慣れづらいのかもしれません。教える方が「そういうもの」と割り切っておくのは大事ですね。

コミュニケーションを取る

「仕事では厳しくしたいけど、単に厳しくするだけだと威張っているような感じで嫌なので、休憩時間などの雑談ができる機会にコミュニケーションを取って、なるべく仲良くなるようにしている。そうすれば仕事と休憩でメリハリもつくし、相手にも『仕事には厳しい人なのだな』と、こちらのスタンスを理解してもらいやすい」(24歳男性/コールセンタースタッフ経験3年)

相手と培った信頼関係や親近感は、業務時間中にも必ずいきてきます。メリハリを付けることで緊張感が生まれ、作業効率もアップしそうです。

怒らない

「なるべく苛立ったり怒らないように心がけている。どうしても注意したいことがあったらやんわり指摘するか、『遅刻が多い』などの根本的なところだったら、店長から注意してもらうようにしている」(29歳女性/小売店スタッフ経験7年)

職場での先輩・後輩の関係があるとしても、年上に怒られるよりも年下に怒られた方がつまらない気分になってしまうのは人情というものです。「なるべく怒らないようにする」は、年上の相手への気遣いへのひとつ。

家族などの話題には触れないように……

「すごく個人的なことなのですが……。以前、キッチンスタッフとして来た女性の年上の後輩に教えたとき、『ここの唐揚げは我が家でも評判がよくて、旦那も子どもも大好物なんです。○○さんもレシピを覚えて家でつくったら、きっと喜ばれますよ』と私が言うと、相手からボソッと『私、独身です……』と呟かれた経験があります。年齢や外見から既婚だと思い込んでいて、思わぬところで地雷を踏んでしまい、すごく申し訳なくなりました。それ以来、相手のプライベートなことがある程度わかるまで下手なことは口走らないように注意しています」(35歳女性/飲食店キッチンスタッフ経験3年)

思わぬ一言を口にしてしまったことで気まずい雰囲気になってしまうのは嫌ですが、かといって、慎重になりすぎてしまってはコミュニケーションがうまくとれません。いきなり踏み込みすぎず、徐々に仲を深めていくくらいの距離感がちょうどいいのかもしれませんね。

最後に

いろいろと気を使うとなると大変そうな気もしますが、これができれば、仕事を教えつつ同時にいい関係を築いていくことができます。年下の後輩がいる人・これからできる予定の人は、ぜひ参考に実践してみてください。

(藤井弘美+プレスラボ)